お二人との食事会はほんとうに久しぶりで、激励会って感じでしょうか。
お店はいつもの日本料理「中しま」です。
前回行った時に、「せいこかに」を食べさせてってお願いしていたのですが、残念ながら手に入るのは12月頃までなのだそうです。
少しがっかりだったけど、ですがやっぱり美味でした。
アイパッドからだとお写真のアップは10枚までなので、抜粋して。
[座附]湯葉、九条葱、梅麩、蒸し鮑吉野仕立、生姜、柚子
[小八寸]蛸柔煮、一寸、鰯粉吹、ふぐ寄せ、蕗のとう揚、唐墨大根、
(福豆、酢味噌和)
[惋替]蕪蒸し(百合根、甘鯛、銀杏、カニ身、ウニ、山葵、柚子)
[造理]かつを、鮪、鮃、鰤、あしらい一式
(私は鮪のトロが苦手なので、鮃などを)
[お凌]牛肉と筍の飯蒸し、花山椒、木の芽
[焼肴]まながつお付焼奉書巻、蓮のきんぴら
[酢物]菜種、カニ、シメジ、活車、鮑、生姜ゼリー
[冷物]黒豆生姜、ぜんまい煮
[焚合せ]蕪煮、粟麩、金時人参、絹さや、あこう、木の芽
後は[ご飯]、[水物…いちご]、[菓子…最中]でした。
お喋りが弾み、まだ他にもお客が居らしたので気も緩み、随分長居いたしました。
一人は私より10歳程若いお友達。
以前は時々お食事を楽しんだりしていたのですが、私が東京に通うようになってからは、なかなかその時間を作る事が出来なくなっていました。
彼女は去年大病を克服し、今はとても元気になり、以前より何かすっきりと明るくなった気がします。
病を得て、きっと彼女なりの考える所があったのでしょう。
本当によかったと思います。
もう一人は、私より少しお姉様。
彼女のご主人は、患者さん達から絶大なる信頼を集める人気のドクターでした。
病が見つかって入院されてより一ヶ月で亡くなられました。
ご自身は病気である事を理解されていたご様子で、彼女が強く促して入院された時、自分は後一ヶ月の命だと仰ったそうです。
後輩のいる病院に入院された先生は、助かりようのない者に、無駄な医療費を使う事はないと、すべての治療を拒否され、壮絶な痛みと闘いながら、最期までご自身の意思を貫かれたました。
そしてご自分の診立て通り、彼女の事を心配しつつ、一ヶ月後に亡くなられました。
彼女は、私が入院をきつく勧めなければ、主人はもう少し生きて医療に従事する事ができただろうか、入院した時点で覚悟をしたみたいだったと言います。
ですが、いつも昼夜を問わず長い間患者の為のみに生活してこられた先生の、最期まで患者に尽くされた先生らしい生き様だったと、急な知らせを聞いた時は本当に驚いたのですが、やはりそうだったのかと改めて得心のいく想いでした
彼女は県や市の仕事に関わりながら、看護学校の講師もしつつ、二十四時間態勢でご主人を支えてきた人でした。
お互いを認め合う、とても仲のいいご夫婦でした。
亡くなられて一年半、やっと気持ちの整理もついてきて、ご主人の事を話せるようになった様です。
以前の彼女のように元気はつらつになってよかった。
皆健康に気をつけて(って、私は全然病院に行かないのですが)、元気でいましょうね。