ぎゃらりぃ浅羽のオーナーblog


by ぎゃらりぃ浅羽

雛道具ー江戸時代から明治時代に造られたもの 3

貝桶(かいおけ)と合せ貝
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貝桶…縦7.5㎝ 合せ貝…1.5㎝程
この合せ貝は一つの桶の中に入っていたもので、この数と同じだけもう一つの桶にも入っています。
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(敷物のフェルトも、江戸時代のものです)

貝合わせ…平安時代から伝わる日本の遊び
江戸時代の貝合わせは、内側を蒔絵や金箔で装飾された貝殻を用い、左右一対の殻には同じ絵を描き、裏返した貝殻のペアを選ぶ遊びのこと。(トランプの神経衰弱のようなゲームですね)
高級貴族の遊びでした。


合せ貝には蛤などの二枚貝を用いますが、貝殻の一対が他の貝殻とはぴったり組み合わないことから夫婦円満の象徴とされて、それを納めた貝桶は婚礼道具のなかで最も重要な品とされ、婚礼行列の際には先頭で運ばれたそうです。
行列が婚家に到着すると、まず初めに貝桶を新婦側から婚家側に引き渡す「貝桶渡し」の儀式が家老などの重臣によって行われ、大名家の婚礼において重要な儀式であったそうです。

そんな古来より結婚の象徴であった貝合わせと貝桶は、江戸時代から女性の憧れの存在でした。


このシリーズの1は、2015年3月4日に、2は2015年3月6日にアップしていて、来年は合せ貝をアップしますと記していますのに、遅くなってしまってごめんなさい。
(言い訳ですが、しっかり紐が掛かっている小さな貝桶の中から貝を取り出すのは少し大変でした💦)


明後日はお雛祭りですね🎎






Commented by steinm at 2017-03-05 21:26
こんばんは。
貝桶と合せ貝、どちらも豪華な作りですね。
合せ貝ひと組を二人で片方ずつ持っている話を聞いたことがあります。
きっと素晴らしい物でしょうね。

Commented by gallery-asaba at 2017-03-06 23:26
steinmさん、こんばんは
小さな貝殻に見事な装飾が施されていて、とても美しいです。

そうなのですか!
そのお相手が男性と女性なら、何だかとてもロマンチックですね。
素敵なお話に、心がほっこり暖かくなりました。
いつもコメント下さいまして、本当にありがとうございます。
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by gallery-asaba | 2017-03-01 16:06 | Comments(2)